私がアルコバレーノに入ってもう9年が経ちました。
人生の半分以上をアルコバレーノと関わって生きていると思うと、とても長い間入っているなあと改めて感じます。アルコバレーノに入ってからの私の人生を振り返ってみました。
まず、入ってから最初の2年はとても順調なピアノ人生で、毎日練習もしてコンクールでもいい成績をとっていました。
しかし、お母さんの仕事復帰をきっかけに私のピアノ人生はどんどん雲行きが怪しくなりました。
最初の2年間は毎日2時間以上練習していた私が急に1週間なにも練習をせずに先生の家にレッスンを受けに行ったり、全くやる気のない顔をしてレッスンを受けるようになり、今思うと先生はどれ程びっくりしただろうと思います。
そんな私を先生は怒るわけでもなく、見放すわけでもなくいつも温かく見守ってくれて、私がなんとかしてピアノと向き合うように、あの手この手で沢山の工夫をしてくださいました。
私が1番心に残っているのは、先生と「今日1日練習をどのくらいしたか」をメールで報告しあい、練習時間が多かった方がその日の勝者という一種のゲームです。
発表会前だったので練習しないと!という気持ちはあるのに全然練習に身が入らなかった私にはとても効果的で、先生に勝つために「今日はもうちょっと練習しておこう」とか、「先生の方が今日は練習してる!悔しい」という気持ちが芽生えて、発表会まで練習を頑張ることができました。
普通の先生なら練習しないならしないでいい、とほっておかれると思うけど、先生はいつも真剣に生徒の私と向き合ってくれて、一生懸命関わって下さるのが伝わり、その時の私の大きな支えになっていたと思うし、ピアノをもう少し頑張って続けてみようかな……、と思えたのだと思います。
他にも、たくさんあります。 最近では鍵ハモクラブが出来て、アルコバレーノの仲間と一緒にステップに出て演奏をしたり、発表会でも演奏したり、尾道で路上演奏もしました。
普通の学校生活では体験できないことがたくさんできて、音楽を通して人と繋がる楽しさを私はアルコバレーノで知りました。 ピアノは個人でするもの、というイメージが強いけど、アルコバレーノでは個人ではなく、仲間と一緒にピアノを頑張れます。
コロナ禍ではオンライン練習会やオンラインでソルフェージュをして、そこでも音楽でみんなと繋がることができたし、オンラインではなくても毎月開かれる肝試しコンサートではみんなの演奏を聞いて毎回たくさんの刺激を受けて自分も頑張ろう、という気持ちになれます。
アルコバレーノは本当に家族のようにみんなが1つになって、チームで頑張っている、そんな教室だと私は思っています。 私のピアノ人生は順調なものではないけど、アルコバレーノで毎回たくさんの経験と刺激を受けているのでとても充実した毎日を送ることが出来ています。
アルコバレーノに新しい子が入ってくるのを楽しみにしています!♡