私が重野先生に子どもたちのレッスンをお願いするきっかけになったのは、先生ご自身がご自分のお嬢様のピアノを教えられた、というお話に深く感銘を受けたからです。

その頃の私は産後で、これからは私自身もレッスンに邁進しようと意気込んでいましたが、導入期の指導法に悩み、様々な個性を持った生徒さんに、どのように教えたらいいのか分からない手探りの時期を過ごしていました。

参考になりそうな本を読んでは真似たり、自分が習った頃の楽譜と使って同じように辿ったりしましたが、あいにく自分が習ったことをさっぱり覚えていないのです。

更には育児をする事と、自分の子どもにピアノを教える事が全く一致しませんでした。
レッスンに来てくださる生徒さんのレッスンは出来るのに、我が子にはピアノを教える事がまるで成り立たないのです。

少しずつ出来る事が増えて、段々成長する我が子に適当な事を教えてしまってはいけない、自分ではなく、きちんと指導して下さる先生が必要だと思うようになりました。

更に自分自身も導入期だけでなく、レッスンに対する姿勢その他も同時に学びたいと強く思うようになりました。
勉強会などでご一緒する重野先生にお願いしたいなと思いながらも、それはただの憧れであり、半年くらい相談する勇気が出ませんでした。
空きがないかもしれないし、都合がつかないかもしれないし、距離的にも遠いなど心配事が沢山あったのですが、たまたまバスティン研究会の総会で、お隣に座るという光栄な機会が降臨して、勢いで「うちの子を見てもらえないでしょうか?」とお願いしたところ快諾してくださいました。

あの時、積年の気負いと気合がどどっと抜けました。
体験レッスンに行ったら上の子も「習いたい」と進言があり、二人とも見て頂ける幸運に恵まれました。

先生はいつも明るくて、元気で、いつも笑顔で、とってもエネルギッシュです。
そしてどんな時も全力で手を抜くことがありません。愛情いっぱいの視点から、分かりやすく、出来るまで子どもに付き合ってくれます。

更に、自分でやる時にどうしたらいいか、必ず理解させてくれます。
簡単な事を出来るまでやる、更にそれを発展させて全ての調に移調させて弾く、という課題が出来るまで、合格がもらえません。でも出来るまで何週でも付き合ってくださいます。

「これ以上やらせると嫌になるかもしれない」と、つい妥協して合格にしていた自分のレッスンがとても恥ずかしくなりました。
新しい課題に進むたびに足踏みをし、何も進まない週が何度も続いていましたが、子供たち自身がやっている事がだんだん分かるようになり、出来る事が増えていきました。
やれば出来る、待てば出来ると親子ともに体感しました。

先生はお話上手で、例え話にユーモアがあり、つい釣られてクスリと笑ってしまう事が度々あります。
いつも明るくお元気で、子ども達を信じて導いて下さる先生の姿勢は、保護者の方からの信頼も厚いです。

お母様方の横のつながりも自然と構築されて、どの子も皆が見守って応援しています。
こんな理想的な状況が生まれるのも先生のご人徳のなせる業です。

先生の近くにいる事で、多くの事を学んでいます。
ご家族を一番に大切にして、毎日美味しいご飯を準備し、レッスンは愛情たっぷりで大事なポイントを逃さない。

夜は先生の更新される毎日のブログから沢山の気づきを得ています。傍にいるだけで気づきを沢山もらっています。
いつも圧倒されていますが、本当に尊敬出来る素晴らしい先生が重野先生です。

その先生と共にご指導されている結紀先生、友歌先生も、経験豊富でアドバイスが的確で感動します。

そんなアルコバレーノに縁があった幸運に感謝しながら、親子共々通わせて頂いています。
少しでも先生のような先生になれるようにと願いながら、親も子もレッスンの日を楽しみにして生活しています。

先生とご縁があって本当に良かった、といつも思える教室、それがアルコバレーノです。

保護者さま<6>